長湯温泉 水神之森 (大分県竹田市)
森の中にひっそりと佇む温泉、水神之森。
こちらの施設、ちょっと不思議で、すごくインパクトに残る体験になろうとは、まだ入る前には想像すらしていませんでした。
ロビーでお出迎えしてくれた、元気溢れるお母さんとしばし温泉談義。
どんな湯が待っているのだろう、、と、期待に胸を膨らませながら浴場へ。
わざわざ、より源泉に近い泉質が味わえる浴室を男湯にしていただきました。
奥の配水管からは、間欠的にボコン、ボコンと勢いよく温泉が湧き出します。
温度がやや高いため、炭酸は遊離して辺りを満たし、やや息苦しくなるほどです。
この成分の析出を見ても、如何に濃ゆい湯か、お分かりいただけるでしょう。
配管は、2日掃除しないだけで析出物で詰まってしまうんだそうです。輪切りにすると、、
縦切りでは、
温泉の維持に並々ならぬご苦労があることが窺い知れます。
床の析出も頻繁にガリガリと削られるのだそう。
その濃さとは裏腹に、優しく包み込まれるような浴感はまさしく唯一無二です。
風呂上がりにもお楽しみが。
温泉に豊富に溶け込んでいる炭酸水素イオンにクエン酸を加えてサイダーを作っていただきましょう。
皮膚からも、腸からも、大地の恵みをたっぷりといただきました。
末期ガンやALSといった難病の終末期の方が、この温泉に通うと幾年にもご健在でおられるという。
それは、この良泉と、こちらを切り盛りされるお母さんの笑いが絶えないおしゃべりのおかげ。僕はそう思います。
♨︎成分分析表♨︎